専業主婦の妻

記入する手帳は、できる限り二十四時間のものを用意し、仕事の約束だけでなく、睡眠、美容院通い、食事づくり、学校や保育園の父母会などのスケジュールをすべて書き込みましょう。会社の仕事だけでない「正味の仕事量」が見えてきます。二十四時間に入り切らないときは、夫に頼み、家計が許せば一部「外注」します。自分なりの優先順位をつけ、次の日に回せるものは回し、ときにはやめてしまうことも必要です。先に述べた時間管理の参考書による学習は、ここでも役立ちます。結婚は生活の共有部分が増えるので、つい財産までも共有と錯覚しがちです。でも、日本の法律では、財産は個人に属するものとされています。「生きがい」の項でも述べたように、収入のない家事専業の妻が夫の財産を分与してもらおうとすれば、贈与税がかかることもあります。自分個人の収支についての家計簿と財産目録をつくり、自分個人の収入源も増やしていきましょう。離婚などで家庭を解散するときに「こんなはずではなかった」と思う妻は少なくないのです。若い女性が結婚したいと願う理由でしばしば見られるのは、親から、会社から、逃げたいという衝動です。結婚前にで、相性ピッタリの相手を見つければ結婚生活の苦労はもっと減るだろう。でも、結婚してみればすぐ分かりますが、離れたいと思うような親は、結婚したくらいでは離れません。会社から逃げようとしても、「会社員の妻として奉仕せよ」という別の形の会社支配の下に置かれることも少なくありません。動機をしっかり点検しましょう。

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